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よるのふくらみ

よるのふくらみ

著者 窪美澄

読書2


その体温が、凍った心を溶かしていく。29歳のみひろは、同じ商店街で育った幼なじみの圭祐と一緒に暮らして2年になる。もうずっと、セックスをしていない。焦燥感で開いた心の穴に、圭祐の弟の裕太が突然飛び込んできて……。『ふがいない僕は空を見た』の感動再び! オトナ思春期な三人の複雑な気持ちが行き違う、エンタメ界最注目の作家が贈る切ない恋愛長篇。

勧められて読むことにした一冊。

『お願い、して』このセリフをどう受け止めるべきか?

当然、この一言だけではわからない。

このセリフの前にどんな物語が存在しているかが重要であり、その物語からくる、『お願い、して』をどう受け止める?

それに応え、『兄貴やおふくろと』『どんな顔して会えばいいんだおれ』こんなやりとりがある。

そうである、この話は女性1人と男性2人の話である。

そして男性2人の方の話は兄弟である。

その三角関係が繰り出す恋愛物語、それがこの話の醍醐味である。

読み初めて気づいたことは、すぐに本の世界に入り込んだと言うことである。

それぐらいのめり込む1冊だと言うことができる。

途中から本の中に入り込んで事は多々あるが、こんなにも早く世界にのめり込んでいくのはなかなか珍しい、だからこの本はお勧めされても納得のいく小説であった。

3人の思いがだんだんと明確になっていく。

その時の心境がいかに?

兄を裏切った弟、弟の思いを知りながらも奪った兄貴、両方に恋をして本当の気持ちに気づいた1人の女。

本当の気持ちに気づいた2人は早かった、早くアクションを起こした、幸せに向かって。

幸せを手に入れるために別れを選んだ。

しかしその別れに関しては自分で選んだことないのであろうか?

はたまた別れを選んでもらって幸せに導かれたのだろうか?

どう受け止めるかはその人次第である。

そして残された男の葛藤。

自分自身が求めているのは何か?

そして自分自身が逃げる場所どこなのか?

残された道は風俗しかないのか?

風俗に逃げる事しか自分自身を支えることができなかった、そのくらい追い込まれてしまった男。

それが誰なのか、誰がどのポジションに来るのか、この辺がこの小説の1つの楽しみである。

この本を読むことによってどのような心境になるのかはその人それぞれ次第である。

そして改めて考えさせられる、幸せとは何なのか?

面白いのは、3人のうち2人が幸せになって1人が不幸になることである。

これが でこそリアリティーがある。


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ふがいない僕は空を見た

ふがいない僕は空を見た

著者 窪美澄

読書2


高校一年の斉藤くんは、年上の主婦と週に何度かセックスしている。やがて、彼女への気持ちが性欲だけではなくなってきたことに気づくのだが――。姑に不妊治療をせまられる女性。ぼけた祖母と二人で暮らす高校生。助産院を営みながら、女手一つで息子を育てる母親。それぞれが抱える生きることの痛みと喜びを鮮やかに写し取った連作長編。R-18文学賞大賞、山本周五郎賞W受賞作。

『ある日突然わかった。あんずのやっていることはおれを金で買ってるってこと。』

この話は高校生と既婚者の女性の不倫、しかも、コスプレ不倫だ。

コスプレにて男女の関係楽しんでいたが、これはあくまでも不倫であり消していの中で許されることでは無い。

最初の話だけど出るとなんのことかわからない物語である。

この物語は何を言いたいのかが疑問であり不思議に思えてくる。

しかし話の展開が進んでいくのはこれからだよ。

実は各自が大きな闇を抱えており、この大きな闇と向かい合っていく話である。

この闇が大きくなり、最終的には最初の物語であるコスプレ不倫につながっていく。

この小説を通して学べる事は人は誰しも心に闇を抱えていると言うことである。

そして表面上は幸せそうに見えても実は、心の中では苦しんでいる、苦しみながら生きていると言うことである。

そんな人生、そんな生き方、そんな人間たちがこの世の中に存在すると言うことをたくさんの人たちが知らなければならない。

世の中にはいろんな闇が存在する。

人の心の闇と言うのは人それぞれである。

そしてこのような闇を抱えている人が世の中にも存在するということをこの小説を通して学ぶことはとても良いことだと思う。

その闇を感じて人に優しくできれば世の中もっと平和で豊かで幸せな社会になるであろう。

そんな世の中を生きてみたい、そんな世の中だからこそ生きてみたい、そんな社会を作っていかなければならない、そんな社会に恋い焦がれ。

だから自分の価値観で人を判断しない。

自分の経験で判断しない。


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黒い結婚 白い結婚 講談社 感想 中島京子 窪美澄 木原音瀬 深沢潮 成田名璃子 瀧羽麻子 森美樹

黒い結婚 白い結婚 講談社 感想

著者 中島京子 窪美澄 木原音瀬 深沢潮 成田名璃子 瀧羽麻子 森美樹


新たな知識を求めてこの本と出逢う。
興味をそそ剥がれる題名ではないですか、そんな気持ちになりこの本を手に取りました。
黒い結婚、なんとなくの想像ですが、良いイメージはありませんね。
だからこそ、楽しいのかもしれません。
この本は面白い事に、黒い結婚と、白い結婚が逆さまになってます。
意味わかるかな?
こんなミステリアスな事は、自分で体験した方が是非是非、楽しいですよ。
そんな思いをさせてくれる一冊です。
短編集の集まりです。
どの物語にも、物語なりの気持ちが入ってます。
結婚にどのようなイメージを持ち、どのような想像しているかにより、結婚の体験談は変わるのかもしれません。
黒の結婚で最初に飛び込んできた物語。
窪美澄の水際の金魚。
この物語は元カレと結婚とは、勝ち組なのかどうかを考えさせられる物語です。
駄目な元カレ、でも見捨てる事は出来ません。
そこで彼女がとった行動は、その行動に共感できるのかどうかかは、それぞれの価値観だと思います。
そんな状況の中で、自分だけの価値観で生きていくのではなく、他人の価値観を受け入れて、他人の考え方を受け入れて、共感することができれば、世の中に争い事はなくなるのではないでしょうか?
それを学ぶ良い機会になるのかもしれません、本を読むと言う事は読書をすると言うことは。
私たちはいろいろの世界で、いろいろな社会で、いろいろな価値観で生きています。
男と女の価値観の違い、男同士でも価値観の違い、女同士での価値観の違い。
求める事はただ1つ、笑顔が絶えない社会、笑顔が溢れる世の中です。
よって学ばなければなりません。
自分の考えてることだけが全てと言うことではないと言うこと。
自分の考えてることだけが正しいと言うことではないと言う事を。
井の中の蛙になっていませんか?
自分だけが知らない世界と言うのがたくさんあります。
そういう世界を知ることなく、また知ろうとすることもなく決めつけていませんか?
それでは新しい世界を見ることができません。
自分の知らない世界を知るべきなのです。
大きく成長するために、自分自身が更なる世界を知るために。
私たちは、他人の考え方を受け入れなければなりません。
世の中が平和であり続けるために。
だから他人の価値観を学ぶために読書をしなければなりません。
あなたにはどんな1行が届き、どんな言葉が残りましたか?

結婚は墓場かパラダイスか?人気作家7名が結婚の謎に迫る。〈黒い結婚篇〉中島京子窪美澄木原音瀬深沢潮白い結婚篇〉成田名璃子瀧羽麻子森美樹

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