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色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
著者 村上春樹
読書2
多崎つくる鉄道の駅をつくるのが仕事。名古屋での高校時代、四人の男女親友と完璧な調和を成す関係を結んでいたが、大学時代のある日突然、四人から絶縁を申し渡された。
何の理由も告げられずに――。
死の淵を一時さ迷い、漂うように生きてきたつくるは、新しい年上の恋人・沙羅に促され、あの時なにが起きたのか探り始めるのだった。
全米第一位にも輝いたベストセラー!
村上春樹氏の新作が文庫本で発売。
これは、読書という体感を通じての読書感想である。
色彩を持たないとは、どんな意味なのか疑問に思っていたが、わりかし序盤にその理由が判明する。
色が入ってないということである。
(賢い方は、色が入ってないという事でなんなのかわかるであろう)。
この小説は時代を行き来する。
20歳の頃の自分、そして30代を生きる自分。
一歩踏み出すから怖い思いをする。
一歩踏み出さないからモヤモヤ感が払拭できない。
その一歩を踏み出すことをこれからできるであろう新しい彼女が背中を押してくれた。
逃げていた自分、逃げていた過去に立ち向かおう。
新しい人生を歩むために。
主人公の多崎つくると共感できるような体験をした人たちがこの世の中に何人いるのであろうか?
現実と夢の中を行き来しているこの小説のうまい描き方はさすが村上春樹氏だと思う。
今自分は現実なのか、今自分は夢の中なのか?
読んでいるこちらさえ時々わからなくなってしまう。
それはなぜか、小説にどっぷりつかっているからである。
読書をしながら私は思う。
今の私は人恋しいのであろうか?
なぜならこの本はそのような本であるからである。
でも内容わかって買ってるならまだしも、内容わからず買ってるからそういうわけではない。
この本と巡り会ったのは何かと言われると、やはり村上春樹氏の世界に興味があったからである。
誰かを守るために誰かを切り捨てなければならない。
真実が明かされたときの友情と感じる人もいれば愛情と感じる人もいれば、罪だと感じる人もいる。
村上春樹氏の小説は客観的に見る人物が多い。
よって客観的な発言をされる。
これは村上春樹氏が客観的な人間になってほしいという思いなのだろうか?
むしろ村上春樹氏自身が客観的な人間なのだろうか?
この小説を読んでいると、人生とはいろいろな物語があると言う感じを受ける。
つまり、自分の人生外の疑似体験ができるということである。
人間にはそれぞれの色がある。
いろいろな考え方がありいろいろな生き方がある。
それをこの小説通じて感じ取ることができれば、世の中もっと住みやすい国なるかもしれない。
村上春樹氏の小説は人々に寛容な心を持つことを教えることができる教科書となるかもしれない。
そして謎の部分後謎のまま残すと言うのも村上春樹氏の特有の技術であるのか?
できればスッキリして終わって欲しかったが、最後にモヤモヤ感を残して終わる、だからこそまた村上春樹氏の小説読みたくなるのかもしれない。
そして私はまためぐり逢うであろう、村上春樹氏の小説に。









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