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その後のふたり  著者 辻仁成

その後のふたり
著者 辻仁成


新たな知識を求めてこの本と出逢う。
『愛している』には義務や責任を感じるが、『愛しています』には願望や想いを感じる。
辻仁成氏らしい、言葉の意味を考えた1行が飛び込んで来ます。
無償の愛はこの世に存在しない、自分がその人のことを愛しているからこそ、無償の愛を捧げれるという、理屈です。
ある意味、屁理屈かもしれません。
それでも、納得する言葉なのです。
世の中は欠けたものを近くにあるものが埋める、そーやってバランスをとっている。
この物語は、兄弟愛の物語である。
母親は違うけれども、父親は一緒と言う2人。
妹が事実を知って兄に近づき、兄は事実を知らずに妹を愛してしまった。
そんな2人が、もがき苦しみ人生を生きていく、そんな物語である。
このような物語から学ぶ事はある。
人生誰しももがき苦しんでいると言うことである。
私たちは苦しみから逃れらることが出来ない。
だからこそ1人で悩んでほしくない。
必ずあなたを支えてくれる人がいる。
世の中あなた1人ではない。
あなたの考えに同調してくれる人がいる。
それを学ぶことができたら、この本はあなたにとって大いに役に立ったと言えるでしょう。
それを男と女の恋愛を通じて1つの物語になり、人生の教材となっていると受け取って読んでしまうことが、より効果的な読書になるでしょう。
物語としては、幅が広くないが没頭できるような物語構成になっていると私は思います。
読み始めたら止まらない、読み始めたら集中してしまい、そのような1冊でした。
兄弟で愛してると言うことを通じて、語ってはいますか、父親への憧れであり愛情を求めている事は受け取ることができます。
兄の方が、父親を打ってフランスへ行った件などは、父親の幻影を追い求めていたのかもしれません。
辻仁成氏のアーティストとしてのこだわりが、普通の恋愛ではなく、兄弟の恋愛と言う方向に向かせたのかもしれません。
小説は小説の中で生きるからこそ美しいのです。
現実に起こらないことが小説の中では起こります。
だから小説は楽しいのです。
むしろ小説はそうあるべきかもしれません。
現実的な小説は魅力が薄れているのかもしれません。
普段生きてる世界とは違う世界を求めて、生きていくことが、大切だと思いたいのですが、現実は現実です。
現実を変えることはできません。
だからこそ1つの小説に夢を見るのでしょう。
あなたにはどんな1行が届き、どんな言葉が残りましたか?

その後のふたり

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映画『その後のふたり』(辻仁成監督)と同じ骨格を持ちながら、映画で描かれた世界の裏側に潜んでいたもう一つの真実を文学化。ジャンルを超越する表現者辻仁成の新たな試み。

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