2020Mar26 0 流跡 感想 朝吹真理子 読書感想 著者 書評 朝吹真理子 サラリーマン 流跡 著者 朝吹真理子ヒト、密書、スーツケース。夜な夜な「よからぬもの」を運ぶ舟頭。雨上がりの水たまりに煙突を視る会社員。漂着した島で船に乗り遅れる女。私はどうしてここにいるのか。女房を殺したような、子どもの発話が遅れているような、金魚が街に溢れている、ような―。流転する言葉をありのままに描き、読み手へと差し出した鮮烈のデビュー作。芥川賞受賞前夜の短篇「家路」を同時収録。朝吹/真理子1984(昭和59)年、...